活動報告:第51回経済政策勉強会「都市経済学」(2017年9月)

投稿者: | 2017年9月16日

実施日:2017年9月16日
テーマ:都市経済学
課題図書:『年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学 』(エンリコ・モレッティ)
参加者数:10名
発表者:酒井聡志

※当日の配布資料はこちらからご覧頂けます

課題図書ダイジェスト
議題の論点

 

住む場所が変われば、自分の使う時間の時間配分や付き合う人も変わります。
そういった経験的に理解している事柄を統計的に分析した結果、「住む場所で年収は変わる」ということがわかっています。

『年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学 』の著者、エンリコ・モレッティによれば、イノベーション産業が特定の地域にのみ集積する結果、地域間での所得格差が生まれています。例えば、マイクロソフト社はもともとアルバカーキで操業を開始しましたが、その後、ビル・ゲイツの生まれ故郷であるシアトルへ本社を移転しました。1970年当時、大卒者の割合や所得水準は両都市で同程度でしたが、移転後、シアトルとアルバカーキの所得差が急速に広がることとなりました。シアトルではその後、スターバックスやアマゾンなど急成長企業が立ち上がる都市となり、また、マイクロソフトからスピンアウトしたスタートアップ企業が多く生まれています。

このようにイノベーション企業がある地域で生まれると、その企業自体の雇用創出のみならず、他産業への波及効果も生まれ、所得の地域差を生み出します。

今回はエンリコ・モレッティの著書を題材にして勉強会を開催し、

・そもそもイノベーション産業とは何なのか?
・どのような条件を満たすとイノベーション産業と呼べるのか?
・日本にイノベーション産業が集積している地域はあるのか?
・イノベーション産業を生み出すためには人的資本が必要だが、どのように人的資本を集めるのか?

などについて議論を行いました!

<当日の流れ>
・開会挨拶
・TSEP概要説明(10分)
・課題図書ダイジェスト(30分)
・グループディスカッション(70分)
・各グループによる発表、投票、表彰(20分)
・次回勉強会の告知、写真撮影、閉会挨拶(10分)
・懇親会(60分)

<当日の様子>