活動報告:第58回経済政策勉強会「移民政策」(1月12日)
実施日:2019年1月12日
テーマ:移民政策
課題図書:『移民政策の政治経済学』(ジョージ・ボージャス著)
参加人数:20名
発表者:工藤大輝
※当日の配布資料はこちらからご覧いただけます。
課題図書ダイジェスト
議論の論点
安倍政権が移民政策を強化しようとする中で、このテーマに関心が集まっています。労働力人口が減少していく中で、外国人労働者や移民の受け入れ拡大は不可避ではないか?いや、治安や財政への影響を踏まえると、拡大すべきではないのでは?経済だけでなく政治にも深くテーマだけに、賛否両論があります。
そこで、今回の経済政策勉強会では、今ホットな移民政策について議論しました。
課題図書は、米国の経済学者が米国の移民の効果(プラスの効果、マイナスの効果)について多面的に分析した書です。
・米国では移民の教育水準や賃金が低下している
・財政への影響もマイナスである
・移住後年数がたっても、経済的・社会的な同化は限定的である
といったどちらかというとネガティブな効果が客観的な分析により示唆されています。勉強会では、こうした米国での分析結果を踏まえ、では日本ではそうすべきなのか?という点について侃々諤々の議論をしました。
報告者としては、外国人労働者が我々の生活水準をみえないところで支えてるのが事実である中で、では、
・生活水準維持のために受け入れを加速するのか?
・それともテクノロジーへの置き換えを指向するのか?
・あるいは、生活水準を少し落として、鎖国を指向するのか?
その辺が本質的な議論のような気がしました。
<当日の流れ>
・開会挨拶
・TSEP概要説明(10分)
・課題図書ダイジェスト(40分)
・休憩(10分)
・グループディスカッション(70分)
・各グループによる発表、投票、表彰(20分)
・懇親会(60分)
<当日の様子>